大ファンであり、作品を通して師匠「釣りキチ三平」の作者、矢口高雄先生がお亡くなりになりました。

作品の中に登場する仕掛け、アイディアに感化されまくり、水中での魚の動き、習性や感情に至るまでの描写は、今でも大きな影響を受けております。最も影響を受けている方です;;(∩´~`∩);;
約30年前には実際に山形県、大鳥池まで「伝説の滝太郎」を狙いに行きました。キャンプ装備、タックル担いでの登山は大変でしたが、よい思い出です。
ルアーフィッシングの世界観、イトウ釣り編でのスプーンのアクション考察、三平君のカスタマイズ…ブラックバスの回での「こんな物で釣れるなんて不思議だなやー」、これでトドメを刺された感じです!!
ルアーを手に入れる度に風呂に浮かべて、アクションをイメージする毎日でした…変人かな?それがとても、オッサンになった今でも楽しい!
今ではルアーは餌釣りより手軽かつ、簡単に釣れるイメージになりましたが、30年前までは入手も困難、ラインやタックルも限られ敷居が高い釣りだったと思います。(少なくとも子供がお小遣いで揃えられる物ではなかった。)
ミミズ掘って鯉、鮒を追いかけてた私には玩具で魚が釣れるのは完全にファンタジーでした(汗)
そう言えばフライフィッシングもはじめは魚信さんに習いましたw敷居が高すぎw
実在する道具が登場するのも魅力的です。

トービーやらツイストやら…(*´ω`*)
家の食事用のスプーンの柄を切り取って一体幾らダメにし、母親に叱られただろうか…「おーい!やまびこ」に習い、こっそり裁縫用の縫い針をコンロで焼いて、自作の釣り針を作り何度叱られただろう…キッチンにあったサツマイモ…いったい幾ら無駄にしただろうか…
矢口高雄先生の実体験が元になってる作品…随所に後の三平君が垣間見られます。
家庭には滅多にテレビ、もちろんインターネットなんてない時代、戦後間もない山村が舞台。ナイロンラインすらも登場していない時代にどのように魚を釣るのでしょうか?

今は長男の愛読書です。
欲しいものは作る、または性能が気に入らなければ、足りない部分を自分で考え改良する…流石に食事用スプーンを切り取ったりは困りますが、我が子にも、それくらいの悪ガキ(今で言う?)になって貰えたらなーw
作中に「釣りは鮒に始まり鮒に終わる。」といった言葉があります。
先生!!この時代に私達は鮒で終われるのでしょうか?子供達の時代に、釣りの基礎的な事、大切な事を伝える環境は残されているのでしょうか?
今後も親子共々、愛読させて頂きます。
ありがとうございました。
釣りキチ三平最終巻より
「我らの願いはただひとつ…もっと魚が釣りたーい!!」
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