本格的に磯へ釣りに出掛けるのは去年の11月振りでした。
ちょくちょくルアーの操作の為に、軽い感じでは向かっていましたが
釣る気のある釣りは10ヶ月のブランクです。体力的にちょっと心配でしたが、友人と真夜中に出発し真っ暗な山道を歩き先ずは無事に場所を確保しました。イノシシの掘り返した跡が所々に見受けられ、マダニが怖いのでなるべく肌を隠します。
島根のお客様よりショアからの90オーバーのメール報告を頂戴し、少し暑さも和らいだのでちょっと燃えているのです。
何度も書きますが釣りは場所が大事なのです。ヒットまでは道具や知識、腕など二の次以下なんです。

リールは5000番、PE5号、リーダー70lbと相変わらずな場違いオーバースペック。
狙うは10kオーバーと一応夢だけは抱いて波音を聞きながら仮眠をとりました。
しかし、例の如くモスキート共にプンプンと知らない間に手首やら手の甲やらから吸血されて痒くて堪りません。今朝も
釣り常備用殺虫剤でさーっと退治したのですが、次から次へとやって来ます。防寒着やグローブで防御し戦う事数時間、、、夜明けと共にキャスティング開始です。
次々と他のアングラーが到着し、皆が一斉にキャストを開始しますが朝マズメは不発のようでした。潮は若干動いているようでしたがベイトの気配もありませんし凪なのでペンシルの引き波(波動)がハッキリと観察できて操作の練習にはうってつけ!
完全に太陽が昇り、ちょっと暑くなって来たので防寒着を脱ぎ第二開戦ですが、日が昇り切った辺りからスズメバチがブンブン飛んできます。これで刺されでもしたら洒落にもなりませんから、またしても殺虫剤にて追い払うが結構しつこく此方を警戒してきます。
うーん、何処かに巣があるんでしょうが、トレイル近くにあれば刺激を与えかねないのでちょっと危ないですね。
自然相手なのだから仕方がありません。私たちが招かれざる客なのですから( ;´Д`)
大体に半年上も空いたブランクを、今日という日、しかも数時間で埋められるわけがありません。周囲も一切のアタリも無いようで半ば諦めて殆ど無心でキャスティングを繰り返していました。
途中、それなりに大きな海藻が釣れたので友人を揶揄いました ( *´艸`)
そして運命の歯車は、何故か最近サボりまくりの私に幸運をもたらしたのです。
それは小さな漁船が前を通過し、左方向のワンドへ停泊し、船長のおっちゃんが釣りを始めた時の事。
私はそれを横目に
Std.Dive(サバイワシ)を真正面にフルキャストし、おっちゃんの釣りを見ながら(アジかなぁ~?そのアジで泳がせかなぁ?)なんて考えながら、自分のルアーを操作していたのです。

不意にチラっとルアーの方へ視線を向けた瞬間に、そこにあるはずの無い確かなルアーに飛びつく飛沫が見えたのです。
この時の脳の反応の速さは完全に私の体を置き去りにしたのです。この時の状況は忘れもしない、事もあろうにリールのハンドルから手を放しジャークしきった体勢でフッキングなど入れられる状況ではありません。
この瞬間に私の体は後方へ飛ぶように後退し、ロッドに確かな手応えを感じるまでに至れたのです。しかし普段から怠けているせいで鈍り切った足腰が仇となりバランスを崩し、倒れるように膝をつき左手で体を支えるという無様な醜態を晒したのでした。
後に友人が
「まーた海藻如きに大袈裟にフッキングしちょーわ」 っと言わせしめる程に、転んだまま2~3回豪快ににフッキングしてみせたのです。
(たまに暇な時にお互いにヒットした振りして揶揄ったりするもんで、、、)
だが、これはマジなんです。
体勢を立て直し大物であった場合の為にふら付きながら臨戦態勢へ。友人も海藻ではなさそうにロッドが不自然に曲がっているのに気が付き、とっさにギャフを用意して駆け付けてきました。
ほぼ諦めたバイトでしたがシッカリと掛かったようだったので、一気に寄せてゴボウ抜き!

60cmの可愛いヒラマサですが、私達的には貴重な一本です。
Std.Dive(サバイワシ) お陰様で欠品中 フッキングの為に脛まで擦りむいたんですから。イテテ ( ;´Д`)
今日は子供たちも喜ばせられたので今からぐっすり眠る事にします。
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